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歯肉に炎症が、、、!!

歯茎から血が出るといったような歯肉の炎症で医院に来られる方がよくいらっしゃいます。これはどのような原因でなっているのでしょうか?また、どのような目印になるのでしょうか?

 

体の持つ自浄作用

口の中には細菌がたくさんいます。細菌は口の中だけでなく、皮膚にもたくさんいます。しかし皮膚は角化組織で、細菌は体の中に入り込むことが出来ません。

人間の体は細菌の出す毒素や酵素が体内に入らないような仕組みになっており、これを「自浄作用」と言います。

 

歯だけには自浄作用が効かない!?

しかし、困ったことに歯だけには自浄作用が効きません。食べかすであれば、ある程度唾液の力で洗い流せますが、歯垢はべったりと歯に付着しているので、自浄作用で退治することが出来ないのです。

歯垢は細菌の塊です。一度歯の表面に付着した細菌は、糊のようなネバネバ物質を出して増殖します。最初は球菌が主ですが、時間が経つと糸状の細菌も増え、12時間くらいで多くの種類の細菌層が歯の表面を覆ってしまいます。さらに24~48時間くらい経つと、かなりべったりした歯垢が作られます。また、菌が多くなってくると、どんどんむし歯や歯周病を引き起こすリスクが高くなっていきます。

歯磨きなど外からの力を借りなければ、歯に付着した細菌は退治できません。

 

炎症は体を守る一つの現象です

歯の表面に細菌が付着しても、歯磨きをして汚れを落とせば病気にはなりません。ところが、歯と歯肉の接した部分(特に内側)に多量の歯垢が付着すると細菌の出す毒素が体の中に侵入しようとします。これにより、歯と歯肉の間の部分の菌が歯周組織や歯槽骨を破壊し始めると歯周病は起こります。一方、歯の表面の菌が同じように塊を作るとむし歯になります。

人間の体は、外からの異物に対して白血球をはじめとする食細胞や、色々な抗体で戦いを起こして抵抗します。

それが歯肉で起こると歯肉炎という炎症になるのですが、歯肉炎の段階で食い止められず、さらに進むと歯周炎になってしまいます。こういったものは完全に治癒することは難しく、進行を抑える治療となっていきます。

 

 

 

何か疑問点や相談事がございましたら、お気軽にスタッフにご質問ください。

 

土日も夕方5時まで診療いたしていります。

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井高野あおぞら歯科

大阪市東淀川区井高野3-2-40 1階

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