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「仮歯ってただの“つなぎ”じゃないんです!」

〜知られざる仮歯の重要な役割〜

歯科治療で「仮歯を入れましょう」と言われたとき、
「どうせすぐ取れるものだし、適当でいいや」と思っていませんか?

実はその仮歯(プロビジョナルレストレーション)、ただの“つなぎ”ではありません。
仮歯には、見た目・かみ合わせ・歯ぐきの健康を守るなど、非常に大切な役割があります。


■ 仮歯とは?

仮歯とは、被せ物(クラウン)やブリッジ、インプラントなどの最終的な人工歯を入れる前に装着する、一時的な人工歯のことです。

見た目が似ていても、本物の歯ではなく仮の素材でできており、**患者さんの口腔内の状態を整える“準備段階の治療”**として装着されます。


■ 仮歯の主な役割は3つ!

1. 【審美性の確保】

歯がない、または削ったままの状態で放置すると、見た目の違和感が大きくなります。

とくに前歯の場合は、歯がない期間があると精神的なストレスにもなりかねません。
仮歯を入れることで、自然な笑顔や会話を保つことができるのです。


2. 【咬合(かみ合わせ)の安定】

歯を削ったままの状態にしておくと、かみ合わせがズレたり、隣の歯が移動したりして、将来の歯並びや治療結果に影響することがあります。

仮歯は、

  • かみ合わせの確認

  • 噛んだときのバランス調整

  • 顎関節への負担のチェック

などを行うための重要なテストパーツでもあります。


3. 【歯肉・歯の保護】

削った歯や治療中の歯は、とてもデリケートな状態です。
そのままでは、しみたり痛みが出たり、細菌が侵入して炎症を起こすリスクもあります。

また、歯ぐきの形や位置を整える役割も仮歯にはあります。
適切な形状の仮歯を入れることで、最終的な被せ物が自然にフィットする土台が作られるのです。


■ 仮歯を雑に扱うとどうなる?

「すぐ取れるから…」と仮歯を無理に外そうとしたり、硬いものを噛んで壊してしまったりするのはNG。
仮歯がないと、歯が動いたり、型取りした位置とズレて最終的な被せ物が合わなくなったりするリスクがあります。

また、仮歯が合っていないと、歯ぐきが腫れて本番の治療が進められなくなることも
治療の質を左右する重要なステップだからこそ、仮歯も本物の歯と同じように丁寧に扱うことが大切です。


■ まとめ:仮歯は「本番のためのリハーサル」

仮歯は、ただの“見た目のつなぎ”ではなく、**審美・機能・健康のすべてを整える「本番のためのリハーサル」**です。

私たち歯科医師は、仮歯を通して患者さんのかみ合わせや生活習慣、審美的な希望などを確認し、最もふさわしい最終補綴物(被せ物)を仕上げる準備をしています

仮歯の段階で気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
あなたの大切な歯と笑顔を守るため、仮歯の時点から最善を尽くすことが、成功する治療への第一歩です。

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