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歯並びのよい子に育てるために! part2

・かむ力にも大影響!食事中の姿勢

子どもの座高にぴったりの椅子とテーブルを使っていますか?

ある調査では、ダイニングテーブルに座って食事をしている子の55%は、「足が安定していない(大人用の椅子に座るなどして、足がブラブラしている)」と答えています。実は、足がブラブラしている状態では、咬合力(かむ力)も咬合面積も15%ダウンしていることが分かっています。小さい子にはぜひ、足置きのある子ども椅子に座ってもらいたいものです。食事中の姿勢も真っ直ぐになります。

では、正座して食べればいいのかというとそうでもありません。座卓で食べている子の場合も半数近くが「足を崩して食べる」と答えていて、正しい姿勢とは程遠い状態。足を崩して食事をすると、体の軸がずれた状態でかむことになるので、顎の発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など全身がゆがむ原因になるのです。

 

・日ごろの姿勢があごの形を決める

「姿勢の悪い子が増えている」というのは、小児歯科医のみならず、多くの人が感じていることでしょう。猫背の子も多いようですが、脱力系の姿勢(首がガクッと前に出て、下あごが下がり、口がポカンと開いたような姿勢)の子も増えてきたように思います。ほかにも、首が左右どちらかに傾いている子も気になりますね。

このような姿勢の悪さは、あごの形と非常に深くかかわってきます。

 

Q.姿勢は真っ直ぐですか?

臨床的な経験からいうと、猫背の子には過蓋咬合の子が多いようです。脱力系の子には上顎前突が多く、首が左右どちらかに傾いた子はかみ合わせがずれている傾向があります。もちろん歯数の問題、生える順番等の問題もあるでしょう。しかしながら、本来正しい咬み合わせとなるべき子どもが生活習慣が悪いために不正咬合を引き起こしているとしたら、後から後悔しても遅いのです。正しい姿勢を保つことは、あごだけでなく、体のすべての骨を正しく育てることに繋がります。姿勢を保てるだけの腹筋力、背筋力を育ててほしい、そのためには外で体を動かして遊んで欲しいと強く思います。

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