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歯科と不定愁訴(自覚症状はあるが何も異常が無い)ことについて

不定愁訴(ふていしゅうそ)とは体に何らかの自覚症状はあるけれど、検査をしても数値的に異常が無かったり、

肉眼で診ても明らかな異常が見られず、はっきりしないもののことを言います。

例えば、全身的なものとしてお体の何らかの痛みや耳鳴りや頭痛や原因不明の湿疹や倦怠感などいろいろな症状が

あります。

全身的なさまざまな不定愁訴の原因が歯科的な問題のことからきている場合もあります。

歯に関係のない体の一部分に症状が出ている場合でもお口の中に原因があることも可能性としてあり得ます。

嚙み合わせや歯並び、歯ぎしりやお口の細菌感染や歯科用金属などが身体の不調を引き起こすことは

意外と多いものです。

 

⓵嚙み合わせや歯並びによるもの

嚙み合わせのずれが生じると顎の関節やいろいろな筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりや首周りの痛みや

顎関節周辺の筋肉の痛みなどを引きおこすことがあります。

⓶歯ぎしりや食いしばりによるもの

寝ている間は無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりなどが原因で歯や顎関節などに負担がかかり

顎関節周囲の筋肉にも負担がかかってしまうため、肩こりや頭痛(片頭痛も含みます)の原因に

なったりすることがあります。

⓷お口の中の細菌によるもの

歯の根の中や根の先が細菌感染して膿を作ってしまう根尖病巣というものがあります。

根尖病巣が原因で手の平や足の裏にたくさんの膿の袋を作ってしまう病気が起こってしまいます。

歯の周囲組織の病気である歯周病もこのような症状を引き起こすことがあります。

掌蹠膿疱症といわれる病気は歯の根の先の病気である根尖病巣や歯周病が関係していることが

指摘されています。

⓸歯科の使用されている金属によるもの

歯の詰め物や被せ物に使用されている金属が要因で原因不明の湿疹や口内炎や片頭痛などのような

全身的に支障を起こすことがあります。これは金属イオンが唾液中に溶けだしてしまうことによって

血中に入りこんでしまうことでタンパク質と結合してアレルギーの原因となってしまうためと

言われています。

 

いくつかの例を挙げてみましたが他にもお口の中の関連される病気は次々と見つかっています。

お口の中の環境を整えていくことで多くの病気を未然に防ぐことが可能になってきています。

全身の健康のためにもお口の中のケアを念入りにしていくことが重要になります。

 

歯科の不定愁訴では舌の痛みやピリピリするような痛みなどがあります。

ご不明なことがあれば当医院スタッフまでご相談ください。

 

井高野あおぞら歯科

大阪市東淀川区井高野3-2-40

06-6827-1919

 

 

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