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ドライマウスの患者さんへ

一生懸命歯を磨いているのにも関わらず、「歯周病が改善しない」、「むし歯が進行してしまう」、「口腔内に不快な症状があるけれど原因がはっきりしない」という患者様は、ドライマウスが影響しているかもしれません。ドライマウスは、唾液量の低下だけでなく、口腔粘膜の保湿力の低下や口腔乾燥感などの症状があります。唾液には抗菌、粘膜保護、潤滑、食塊形成などの様々な役割があるため、唾液量の低下によってう蝕、歯周病への影響、食事や会話などの日常生活にも支障を及ぼします。

 

ドライマウスには3つのタイプがあります。

1.カラカラタイプ

口の中がカラカラに乾燥している

舌全体が乾燥し、唾液による潤いが見受けられない

先端がヒビ割れている

細かい溝がたくさんある

 

2.ネバネバタイプ

口の中が粘ついている

唾液の粘稠度が高い(泡状の唾液が溜まる)

舌苔や汚れが付きやすい

ストレス性のものが多い

 

3.ヒリヒリタイプ

口の中がヒリヒリする、または痛みがある

全体的に熱感や赤みがみられる

乾燥により舌乳頭が委縮し、つるつるしている

歯磨剤やマウスリンスが体質的に合わず、口腔内が荒れていることも

 

ドライマウスの原因とは

唾液量の減少には、シェーグレン症候群などの疾患や噛む頻度の低下、薬剤の副作用やストレスなどさまざまです。また、義歯の新調による口腔内環境の変化や、市販薬の服用、仕事の忙しさや介護疲れなども原因の一つです。これらに対応するとともに、保湿剤によって改善することが出来ます。

 

保湿剤はどれがいいの?

保湿剤にはジェルやスプレー、マウスリンスなどがあり、それぞれの症状に応じて適しているものがあります。

まず、ジェルは保湿力が高くカラカラ、ヒリヒリタイプの方に適しています。うがいなどで口の中を潤してから、マッサージをするように塗布すると効果が高まります。一方、ネバネバタイプの方は、かえって粘着きが増すため、最初に別の保湿剤をおすすめします。

また、義歯の粘膜部に塗布することで、義歯の維持力および粘膜の保湿効果を高めることが出来ます。

次に、スプレーは即効性が高く、特にカラカラ、ネバネバタイプの方では少ない漿液性唾液の代わりの効果を持たせます。携帯性や手軽さの点で優れているため、昼間の渇きが気になる方やジェルを手で塗るのが煩わしい方におすすめです。持続量はジェルよりも低いため、ジェルとの併用でカバーするように提案することもあります。

マウスリンスは口腔内全体や喉まで広がりやすいため、全タイプの方におすすめです。特にのどの乾燥感を持つカラカラタイプの方に適しています。スプレーボトルに移し替えて持ち運びできる点も非常におすすめです。

 

疑問、お困りのことがございましたら、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください。

 

土日も夕方5時まで診療いたしていります。

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ウイルス対策のカギは唾液にあります。

50歳代以降にかかりやすいドライマウスについて

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